歯周病によって歯を失ってしまう事は、お口のトラブルだけではなく、認知症やその他の疾患の発生リスクを高めると考えられているようです。「歯」は、皆さんが食事をする際の食べものや飲み物を細かく噛み砕き、消化しやすい状態にする働きがありますが、その他にも「咀嚼」をする事で、脳への血流を促し脳を刺激するような役割となっているようです。人間が「咀嚼」するという事は、生命を育んでいく上で、大変重要な役目を果たしている事から、お口のトラブルとなる歯周病などによって、歯を失ってしまう事は、皆さんの健康を保つ上で、重大な問題が起きているという事になりそうです。何よりも年齢とともに歯を失ってしまう事は、人間の自然な営みとして受け入れるのではなく、ある程度の定期的な歯科でのメンテナンスや、日頃のデンタルケアを十分に行う事で、歯の損失は予防できるのだというような認識をもつ事が大切であるようです。特に日本人における傾向として、世界的な先進国の中では、デンタルケアに関する認識が低いとも言われているようで、健康な歯を維持しケアしていくような考えのもと、デンタルケアを重要視するような考えが、広く一般的には浸透していないのかもしれません。今後は、アンチエイジングや認知症予防、または全身疾患へのリスク回避など、日本人の意識の中でも様々な目的意識をもって、デンタルケアが注目される事を願っています。