年齢とともに味覚に変化が生じることがありますが、高齢者の味覚の変化は味覚自体が鈍感になっていることもあるようです。味覚に鈍感になる事は、認知症などにも影響があるなどとも言われていますが、食事を美味しく感じないことから食べ物をよく噛まなくなるといったような症状に至るケースもあるようなのです。皆さんにも経験のあることかもしれません。口に合わないものを食べさせられた時に、味わいもせずにただ飲み込んでしまう事はありませんか。お年寄りにとっても、食事は美味しくいただく事が楽しみであり、美味しい食事は正しい「咀嚼」につながっています。味覚に鈍感になることを防ぐには、いくつか予防策があるようです。たとえば、唾液の分泌を促すお口のエクササイズをすること。口内の唾液は大変重要な役割を担っていますが、年齢とともにその分泌力が弱まってしまう事が報告されています。お食事前に唾液の分泌を促すようなエクササイズを行うことで、唾液の分泌を促し、咀嚼の力を取り戻しましょう。何よりも食事の時間を楽しく過ごすことも美味しく食べるコツの1つであります。