みなさんは自分たちの歯がなくなってしまう原因は考えたことがありますか。
私が通っている茨城の歯医者から聞いた話ですが、みなさんの歯がなくなってしまう原因のほとんどを占めているのが、虫歯と歯周病で、この2つは種類は違えど悪玉細菌の感染から起こることがほとんどだそうです。
実は毎日歯ブラシを行っていても、歯にこびりついてしまった歯垢のなかに存在する悪玉菌を完全に除去することは敵わず、減量することはできても発症予防するほどまでに減らすことは難しいのです。
しかし、その悪玉菌を減らす手伝いをしてくれる方法が開発されました。それは「3DSセラピー」と呼ばれる口腔内除菌法です。”3DS”とは、「Dental Drug Delivery System」の略です。悪玉菌は「歯の表面」に沢山いることを利用して、その表面にだけ殺菌剤を仕掛けることで、口腔内に生きている常在菌などのダメージを最低限に抑えつつ、効率的な除菌を行なえるようにしているということです。
「3DSセラピー」の方法ですが、その人の歯型に合わせたマウスピースのようなシリコン製のトレーを作り、そのシリコントレーの内側に殺菌剤を塗り、5分ほど装着しておくことで歯の表面から歯と歯ぐきの間の隙間にも殺菌剤を行き渡らせることが出来ると言います。これを朝1回夜1回を繰り返し行うことで、口腔内の最近環境は改善されるとされています。
細菌環境が改善されれば、歯周病や虫歯の予防はもちろん、すでに発症してしまったこうした病気の治療にも一躍買ってくれるそうです。
また、口の中にできた傷口から悪玉菌が全身に運ばれることで発症する「菌原性菌血症」をも防ぐ効果が期待されています。
ただし、このトレーは歯がすべて永久歯になっていることが大切です。つまり子どものうちは使用することが出来ないのでご注意ください。